胃腸風邪とは

胃腸風邪の症状はノロウィルスやロタウィルスなどの病原菌に感染することで起こる病気です。風邪と胃腸風邪には若干の違いがあり、風邪も胃腸風邪もウィルス感染によるものですが、鼻腔などの上気道に感染した場合は風邪、消化管に感染した場合は胃腸風邪と診断されるようです。胃腸風邪は細菌性もの(病原性大腸菌や腸炎ビブリオなど)、ウィルス性のもの(ノロウィルス、ロタウィルスなど)、寄生虫によるものに分かれ、冬に大流行し、1〜2月が流行のピーク。胃腸風邪で乳幼児がいきなり嘔吐するのはロタウィルスが多く、ノロウィルスはカキ・シジミなどの2枚貝が原因となって感染します。いずれの胃腸風邪も強い感染力が特徴で冬場に流行する胃腸風邪は圧倒的にウィルスによるものが多い。ロタウィルスは主に子供にひどい胃腸炎を起こし、白い下痢が多いことで有名。免疫力が低下していると大人にも感染するので注意が必要であるが症状は軽い場合が多い。ノロウィルスは子供にも大人にも胃腸炎を起こします。したがって、家族みんなが胃腸風邪にかかることもまれではありません。この胃腸風邪の困ったところは、前触れもなくいきなり嘔吐することである。

胃腸風邪の症状

胃腸風邪ノロウィルスの場合は体内に入ると1〜2日後に症状が出現します。激しい吐き気や嘔吐、腹痛、下痢(水様便)、発熱が生じますが、下痢のみ、あるいは嘔吐のみの場合もあります。その他、胃腸風邪の全身症状として頭痛、関節痛、上気道炎など風邪に似た主な症状を伴うこともあります。熱は微熱から38度以上の発熱までありますが、40度を超えるような高熱はあまりありません。胃腸風邪は後遺症はありませんが、ひどい下痢が続くと脱水症状になることもあり、医療機関での治療が必要な場合もあります。胃腸風邪の症状は2〜3日で治まりますが、便には2週間ほどウィルスが含まれますので、感染者は手洗いや入浴時に十分な洗浄が必要です。胃腸風邪のロタウィルスの特徴は何の前触れもない急な嘔吐からです。何度も何度も戻した後、続いて下痢が始まります。便は水様便で回数も異常に多く、通常より白味を帯び、酸っぱいような独特の臭いがする。便の色が白っぽくなるのは、胃腸風邪のロタウィルスに感染したことによって便に色をつける胆汁の生成が追いつかなくなるためである。ひどくなるとお米のとぎ汁のような色になる。通常1〜2日、下痢は長くても1週間ほどで治まる。胃腸風邪のロタウィルスは発熱を伴うこともありますが、微熱程度で初期に鼻水、咳など風邪とよく似た症状が出ることもあります。

胃腸風邪の治療と予防法

胃腸風邪は通常、自然治癒しますが、症状が重い場合は必ず医療機関の診療を受けましょう。胃腸風邪の場合は、ウィルスの繁殖を抑えるだけでなく胃腸を回復させる薬も処方されます。しかし特効薬と呼ばれるものは、現時点では開発されていません。じっくり休養して体力の回復を図ることが一番大切なことです。胃腸風邪は一番怖いのが脱水症状です。下痢の症状が異常にはげしく、長く続くため、脱水症状を食い止めることが大切です。吐き気がひどくても水分補給を第1優先にして、必ず水分を飲むようにして下さい。胃腸風邪は突然に襲う吐き気との闘いで体力も精神力も消耗してしまいますので、後はひたすら休養をとり睡眠をとりましょう。体力の消耗をできるだけ避けることが早期回復へつながります。主な胃腸風邪の予防法は加熱と殺菌です。特にノロウィルスは熱に弱く85℃以上で1分加熱すると死滅します。二次感染も含め、まず手洗い、うがいが基本で日常的に清潔に保つことが大切です。特にトイレの後や食品を手で触る前には、石鹸でしっかりと洗ったあとよくすすぎましょう。家族が感染した場合、洗面所でのタオルの共用も避ける事が重要です。

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